ダイニングテーブルは作業をしたり、食事をしたおうちの中心となる大事な場所です。部屋のインテリアとしても重要な家具となるのでダイニングテーブル選びに迷ってしまい、どう選んだらよいか分からないという人も多いのではないでしょうか?今回は失敗しないためのダイニングテーブルを選ぶ際のチェックポイント7つについて解説していきます。
目次
失敗しないためのダイニングテーブル選びの7つのポイント
ダイニングテーブルの選び方①:最大何人で使うか?
ダイニングテーブル選び方の最初として最大何人で使うのかを想像するのは大切です。食事や作業を行う際に必要な一人分のスペースは奥40cm×横60cmが必要と言われています。このサイズをベースに人数のテーブルサイズをまずは決めるようにしましょう。
普段は2人だけで最大4人という場合には2人用をテーブルにするか4人用テーブルにするか迷ったときなどは天板がスライド式で広くなるタイプなどもありおススメです。
1人分のテーブルスペースは40cm×60cmが快適サイズ
人数別のテーブルサイズの目安について
- 1人で使う ⇒ 60cm×65cm
- 2人で使う ⇒ 80cm×80cm
- 4人で使う ⇒ 145cm×80cm
- 6人で使う ⇒ 180cm×90cm
長さを変えられるダイニングテーブル
長さが変わるテーブルというのもあります。普段は場所を取らないコンパクトなサイズで使い、いつもより料理が多く乗せたいというようなパーティやお客さんが来たときだけ伸ばして使うタイプのテーブルです。このタイプのテーブルにはスライド式と折り畳み式の2タイプがあります。おしゃれ家具通販メーカーの「MITUKI」テーブルを例に伸長タイプと折り畳み式タイプのテーブルの2つのタイプを紹介していきます。
【伸長式】「MITKU 伸長式ダイニングテーブル」
テーブルの内部に追加の天板が隠れていて引き出すことでせりあがって伸長することができるタイプのテーブルです。用途に応じて簡単に長さをかえることができるので便利です。MITUKIのこの伸長式ダイニングテーブルは天板が強化ガラスの天板の下に大理石柄の含浸紙が組み込まれているのでモダンスタイルのインテリア好きにはおススメのダイニングテーブル
MIKUKIの伸長式ダイニングテーブル&チェアセット_68,665円(税込)
【折り畳み式】「MITKU 折り畳み式バタフライテーブル」
いとこ家族や祖父母家族などの来客時など普段はテーブルは1つでよいけど来客時には2つ欲しいなどというケースは結構あると思います。テーブルや椅子はかなり場所を取るのでもう1セットを持つのスペース的になかなか難しいという人におススメなのが折り畳み式テーブルです。MITUKIの折り畳み式バタフライテーブルは畳んでしまうと幅25cm×横幅80cm×高さ75cmとかなりコンパクトなものになります。普段は棚などとてもサイズ、キャスターもついているので移動もラクチンです。テーブル内部に収納スペースがあり椅子が4脚収納ができるというお勧め商品です。
竹製 バタフライテーブル 折りたたみダイニングテーブル椅子セット_7,780円
ダイニングテーブルの選び方②:生活導線を邪魔しない大きさか
「大は小を兼ねる」と言いますが、家具においては失敗原因の多くは「大きすぎる家具が買ってしまうこと」です。最近の住宅の間取りは核家族の進行もあってコンパクトな物件が多いです。マンションなどであればその傾向はさらに顕著となります。例えば、先ほどの人数に応じたテーブルの目安サイズについて書きましたが、6人用以上の大きなテーブルはほとんど日本では見なくなりました。6人用のテーブルでさえも結構幅をとり住宅の合わないケースの方が多いです。壁からの距離、通路としてどの程度の距離を確保したらよいのかについて解説していきます。
テーブルの後ろが壁:60~90cmが目安、後ろが壁ならベンチ式の椅子という選択肢も
壁~椅子~テーブルといった位置関係の場合にはテーブルと壁の距離の目安としては60cm~90cmは必要と言われています。通常のダイニングチェアの場合には前後への稼働の分の幅としてこの程度の距離が必要となってきます。
この距離が取れないないなという場合にはベンチ式の長椅子などを使用するのもおススメです。飲食店などではよく見られるベンチ式の椅子の中に荷物を収納できるタイプなどはかなり便利です。小さなお子さんの場合自分で椅子を動かすことはできないので固定的に使うベンチ式のチェアというのも選択肢の一つとして考えてみて下さい。
ベンチ式チェアの場合には壁とテーブルの距離を10~15cmほどは短くしても苦にならなくなるのでその分お部屋を広く使うこともできます。
【トランク式】「エア・リゾーム トランク式ベンチ」
エア・リゾームのトランクベンチは上部が開閉式になっているタイプのベンチです。レザーのような質感の再現した合成皮革製で飲食店などでよく見られるタイプのベンチです。
トランクベンチ(レッドorブラックorブラウン)12,257 円(税込)
【フレーム型スツールベンチ】「エア・リゾーム マーブベンチ」
フレーム式のベンチはは視界がすきっりしているので奥行きと軽い印象を与えてくるタイプのベンチ。フレームの間に多少の荷物などを置くこともできるのが特徴のベンチです
エア・リゾーム マーブベンチ(ベージュorダークグレー)14,929 円(税込)
【ロースタイル】「エア・リゾーム ロースタイルダイニングスツール」
スツールの良さと軽いので動かすにもあまり苦になりません。壁側だけでなく通路側での使用でもメリットがあります。背もたれがないのでテーブル下へすっぽり押し込むことなどもできるので通路側をより広く使うこともできます。背もたれがないので後ろへの転倒には注意して下さい。
エア・リゾーム ダイニングスツール(グリーンorブルー)12,238 円(税込)
テーブルの後ろが通路(導線としての目安の幅):110~140cmが目安
ダイニング内の通路となる側は最低でも110cmから140cmの幅が必要となります。それ以下ですと椅子に人が座っているいると通行が困難になり、生活導線の悪い家具配置になってしまいます。購入時に部屋の間取り図でテーブルの長さを引いてこの110cm~140cmが確保されているかは必ず確認しましょう。
110cm~140cmと書きましたが人がスムーズに移動するのに必要な幅としては以下が目安になります。テーブルサイズの決定の参考にしてみて下さい。
参考
- 横向きで移動するための幅⇒40cm~50cm
- 正面を向いて移動するための幅⇒55cm~60cm
- 食器などを持ちながら移動するための幅⇒65cm~
- 正面を向いた人がすれ違うための幅⇒120cm~130cm
ダイニングテーブルの選び方③:高さを確認、高すぎ・低すぎないか?
一般的なテーブルの高さは72cmです。オフィスなどの机はほぼこの高さになっています。70cm~75cmのテーブルは身長165cmの人がもっとも適切に使うことができる高さと言われているので、家族の身長で多少高さを調整するしてもいいかもしれません。
また、室内で欧米のように靴を履いたまま過ごす習慣がある家庭では高さ75cmくらいがよいと思います。海外メーカーのテーブルの高さがちょうどこの高さで作られていることが多いです。立ち作業を行うことが多いという場合には75cm以上のテーブルとなりますが、自分の作業しやすい高さがこのくらいと分かっていればよいですが、家具屋さんなどでなかなかよいもの出会えずネットでの購入を検討しているという人は高さを調整できるタイプがおススメです。
ダイニングテーブルの選び方④:天板の素材を確認
ダイニングテーブルの一般的な素材としては木材となります。脚部分は木材を使用し天板部分だけガラスやタイルを使用しているというものもあります。それぞれの素材ごとの天板の特徴について解説していきます。
木材天板:素材で悩んだら木材がベター
ダイニングテーブルとしてもっともポピュラーなのが木材です。和風・北欧・モダンなどお部屋のどんなインテリアイメージにも合う素材といえます。木材天板には一枚板と集成材タイプの2つがあります。
一枚板は文字通り一枚の板でできているもので木目や色など一つとして同じものがないのが特徴です。また、木の種類により硬さや肌触り、色味、香りなども異なってきます。木の樹皮部分を耳と呼びテーブルの端にデザインの一部としてそのまま残しているタイプのテーブルもあります。耳の残し方で「両耳付き」「方耳付き」「耳なし」と区別され方耳付きはテーブルを壁に付けて使いたというときに便利です。壁側にまっすぐな面を使い、耳側が人にくるといった具合です。一枚板の特徴として幹の太い木の必要があり集成材よりも値段が高いのがデメリットといえます。
集成材は繊維方向を揃えた複数の木材を接着剤で張り合わされた板をいいます。「素材の寄せ集め」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、節や割れなどの欠点を取り除いているため素材は均一化されているため強度や耐久性に優れています。
ガラス天板:おしゃれなダイニングテーブルにしたい方向け
ガラス天板は木材の上にガラスを重ねているものとガラスのみの2種類があります。強化ガラスのものが多いので簡単には傷は付きずらく油性マジックやクレヨンといった汚れにも落としやすいという特徴があります。
木材の上に重ねているタイプの場合には見た目には木目を楽しみむこともできます。
ガラスのみタイプはガラスの下にポケットになっていたり棚が付いているタイプのテーブルが多いので小物などを入れることでインテリアとして楽しむことができます。指紋などの汚れが目立ちやすくこまめな掃除が欠かせないといった欠点の他、PCを使う人はマウスが反応しずらいなどのデメリットがあります。
タイル天板・人工大理石天板:テーブルにこだわり派向け
タイルや人工大理石といった素材で作られた天板もあります。
タイル天板は熱に強く様々なデザインを出せるというのが特徴です。タイルとの接着面となる目地にカビなどが入り込みやすいため手入れが面倒という欠点もあります。
人工大理石とはアクリル樹脂やポリエステル樹脂で大理石のように加工した素材です。高級感はありつつも値段が安いという特徴があります。熱や衝撃にも強い素材で北欧・モダンスタイルの部屋造りを目指している人に人気の天板です。
タイル、人工大理石はともに熱に強いなど実用面でも優れデザイン性も高いことより家具にこだわりを持っている人に人気です。
ダイニングテーブルの選び方⑤:天板の形を確認
天板の形は大きくは円形か長方形の2つとなります。一般的には長方形のダイニングテーブルの方が一人分のテーブルスペースが均等で食事の際などはデッドスペースなく実用的です。円形は全員が顔を合わせることができるので食事用というよりも打ち合わせなどの会話を目的に円形を購入するもいます。
長方形の角を丸くカットしているかどうかなどもテーブル選びでは重要です。角が鋭利な完全な長方形よりも安全性の高い面取りされているタイプの方が人気です。4人~6人などで使う大き目のテーブルでは角がより取られた楕円型のダイニングテーブルも人気です。楕円型のテーブルのよさとして丸みを活かした着席配置ができるので、食堂のようにきちんと整列すぎた感を緩和することができるためです。
ダイニングテーブルの選び方⑥:使いたい椅子のタイプを確認
テーブル以上にチェアにもこだわりたいという人も多いかもしれません。ダイニングテーブルとチェアはできればセットで購入をお勧めします。バラバラに購入してしまうと高さが合わなかったり、椅子が大きすぎてすべての椅子がテーブルに収まらないなどの使い勝手が悪くなってしまったこともあります。
ダイニングテーブルとセットで使うチェアの種類としては「肘無しタイプ」「肘付きタイプ」「回転タイプ」「ベンチタイプ」などがあります。
肘無しタイプはもっとも無難なタイプで、前後への動きなしでも体を横に向けることで立ち座りがスムーズに行えるので室内のダイニングスペースが十分にない部屋には向いているチェアです。
肘付きタイプ小さな子どもや高齢の方がいる家庭にはお勧めのタイプのチェアです。肘付きの高さが高すぎるとテーブルに収納できなかったり、横向きでの立ち座りは難しいのでチェアの後ろには十分は距離が必要となります。
回転タイプは座面が回転するタイプのチェアです。横向きの立ち座りがラクにできるのが特徴です。チェアは高いところも荷物の取り出しの踏み台などとして使うことも多いかと思いますが、回転タイプのチェアの上に立つとグラグラとして安定しないので危ないので注意して下さい。
ベンチタイプは背もたれがないので視界を遮ることがないチェアです。基本は動かさずに固定の位置を決めて使うので椅子の出し入れなしで使います。仕切りがないので座る人数を限定せずに使うことができるのメリットとなります。背もたれがないのでデスクワークなど長時間座るには向かいタイプの椅子です。
ダイニングテーブルの選び方⑦:最後に脚の形を確認
テーブルは天板のデザインや素材などに目が行きがちでテーブルの足元の空間はあまり意識されることはありませんが、チェアの収納空間や足の置き位置は意外と大事な要素となります。テーブルの足元空間のチェックとしてテーブルの脚の形は確認しておきましょう。テーブルの脚の形には「1本脚型」「2本脚型(T字)」「4本脚型」の3種類があります。
1本脚型は1人もしくは2人で使う小さなタイプのテーブルが多く、テーブルの支柱としてテーブル中央から足が出たタイプです。支柱が1本となるので昇降タイプなどに多く、高さ調整が容易にできるが特徴です。天板の片側だけに力が掛かってしまうと転倒や傾きやすい。、床面との接地面にはバランスを取るために四方に支柱が出ているので足置きとして使うことも、足を組むことが多い人には中央の支柱は邪魔になりやすいかもしれません。
2本脚型(T字)は長方形の短い面に丈夫な脚が生えているタイプのテーブルです。角部分に脚がないので角に座った人も立ち座りで脚が邪魔になりませんが、長辺部分にしか座ることはできません。
4本脚型は一般的なテーブルの多くがこのタイプになります。
ダイニングテーブルの選び方おまけ:テーブル選びで一番大事なのはフィーリング
ダイニングテーブルの選び方について解説してきましたが、購入を決める一番大事なのはフィーリングです。形や大きさなどは生活スタイルの変化などで使い勝手が悪いと感じる場面も出てくるかもしれませんが、結局慣れます。長い時間を共にする家具ですので購入の決め手の最後としてはフィーリングを大切にしてみてもらいと思います。家具に愛着を持つことで使い勝手が悪くても味のある思い出深いアイテムになってくるのが家具です。