最低限の荷物だけで生活をを行う「ミニマリスト」または「シンプリスト」という言葉が人気となり、ミニマリストのなり方や目指し方を伝えるSNSなどはたくさんのフォロワーを集めています。少し前には家庭内の荷物を思いっ切って捨てるといったことを意味する「断捨離(だんしゃり)」という言葉もブームとなりました。「断捨離」は2010年の流行語大賞にノミネートされたほどの人気のキーワードでした。2019年には中国でも「断捨離」は十大流行語に選ばれたそうです。
このように荷物の少ない室内がスッキリした生活は女性を中心に憧れな生活スタイルとなりつつあります。一方で荷物を捨てることができない人もいます。こんな記事を書いている私も「捨てられない人」の一人です。昔はものを大事にしなさいということが徹底されていたように思います、経済が発展して、100円均一のように「安くていいもの」が売られるようになったことで使うときに買って使い終わったら捨てるという「使い捨ての文化」が徐々に広がっているのかもしれませんが、なんとなくすぐに捨てるに抵抗があります。
「荷物の少ないスッキリした生活」と「モノを捨てない」は共存することができるサービスがお荷物お預けサービスだと思います。お荷物お預けサービスをうまく利用して大切にかつスッキリ快適生活を実現を目指してもらえたらと思います。
荷物預かりサービスの種類について
荷物を預けるサービスには物件の種類や建物の種類などによって様々な名前で呼ばれているのでネットで近所のこういったサービスを探すときに単語を誤って検索しても目的にものが出てこないということになってしまいます。
自宅以外での場所で荷物を預けるサービスとしてトランクルーム、レンタルボックス、コンテナトランク、レンタルガレージなどといった名前がありますが、それぞれの特徴などを解説していきます。
トランクルームとは
「トランクルーム」という言葉は自宅以外での荷物を収納・保管をしてくるサービス全般を指すもっとも広い意味を持つ言葉です。海外では「セルフストレージ」や「パーソナルストレージ」とも呼ばれます。
意味が広いため契約形態やサービスも内容も様々あります。契約形態としては主に2種類「不動産賃貸借契約」と「寄託契約」の2つがあり、サービス内容(保管方法)の違いにより「屋内型トランクルーム」「屋外型トランクルーム」「宅配型トランクルーム」の大きく3つのタイプに分けることができます。
トランクルームの契約の種類について
トランクルームの契約の種類は事業者が不動産業の場合の「不動産賃貸借契約」と倉庫業の場合の「寄託契約」の2つ。
不動産賃貸借契約は「一室などの空間」の提供となるため利用者本人は一室への出入りが自由に行えるためモノの出し入れを自由に行うことができます。不動産業者などによって提供されているトランクルームはこの形態での契約となります。
一方、寄託契約は倉庫業を営んでいる会社の契約となります。聞きなれない寄託(きたく)という言葉ですが、寄託(きたく)とは「ものを他人預け、その処理を頼む」という意味です。
契約の種類によって事業が倉庫業なのか不動産業なのか確認することができますが、この契約の違いにより「荷物の保証がある」「自由に荷物を取り出すことができるか、立会人などが必要」といった差が出てきます。
不動産賃貸借契約の場合はあくまでも「空間」の提供のみとなるので荷物の保証はありません、一方で空間は自由に使うことができるので「荷物の取り出しもいつでも自由」にできるのが一般的です。
寄託契約の場合には荷物を預かるという契約となるのでセキュリティや保管環境なども整備されていて荷物自体に保証がつきます。反面、荷物の取り出しに預かり人の立会いや手続きが必要となり、深夜に荷物を取り出したいなどができないケースがありえます。
トランクルームのタイプは「屋内型」「屋外型」「宅配型」の3タイプ
サービス内容(保管方法)の違いにより「屋内型トランクルーム」「屋外型トランクルーム」「宅配型トランクルーム」の3つに大きくわけることができます。一般の方にはあまりなじみのない、ビルやマンション内の一部を倉庫スペースとして提供しているのが「屋内型トランクルーム」。一方、「屋外型トランクルーム」はもともとは駐車場だったような場所に船などに積まれているコンテナにドアがついたものをいくつも積み上げ荷物の保管場所として提供しているタイプです。コンテナを使用していることから「コンテナトランクルーム」などとも呼ばれています。一軒家のガレージなどをトランクルームとして貸し出している場所のことを「ガレージ倉庫」と呼んだり、オートバイ程度の駐車するスペースを貸し出す「バイクヤード」というものもあります。
屋外型の鉄製のコンテナ内を使用するため湿度や温度の影響を受けやすく、収納するアイテムには注意が必要です。それに比べ、屋内型はビルやマンション内の一部を使用するため冷暖房など空調設備が備え付けられているため屋外型に比べ料金が高めになる傾向があります。
最後に宅配型トランクルームについては専用の段ボールにモノを収納し預かってもらうという形態のトランクルームです。トランクルームという言葉で使われますが、専有の場が提供されるというのではなく荷物の入った段ボール単位で預かってもらうことができるタイプの荷物お預かりサービスです。段ボール一つから預かってくれるというのが特徴で、また、荷物の預け入れ、取り出しは配送業者が自宅まで来てくれるため荷物を運ぶ手間がかかりません。
トランクルームをおすすめな人
お金を払ってまで普段使っていないトランクルームを活用するメリットやデメリットはどんなところにあるのでしょうか?また、実際にどんな人が使っているのかまとめました。
こんな人におすすめ
- 使用頻度の低いモノが家にあふれている人
- 部屋をすっきりとさせたい人
- 衣服の量が多い人
- 引っ越しのための一時保管(引越し日や入居タイミングの不一致)したい人
- 趣味の部屋として利用したい人
- モノ捨てたくない人
ニコニコトランクの調査ではトランクルームの利用者層としては30代~50代が活用していることが多い。肩身の狭いパパが趣味アイテムなどを預ける場として活用している人が多いようだ。
女性では40代女性がもっとも利用者率が高くなっている。自分のものだけでなく子どものものなどアイテムが一番多くなる年代の利用者が多い。
おススメのトランクルーム6選
トランクルームを提供している会社はたくさんあるのでどこの会社がいいのか迷ってしまいますよね。おススメのトランクルーム6社を選びそろぞれ強みとしているサービス内容をまとめました。これからトランクルームを利用してみようとい人は参考にしてみてください。
キュラーズ:オリコン顧客満足度1位のQuraz
主要都市で展開しているキュラーズ。東京の他、神奈川、千葉、札幌、新潟、名古屋、大阪、広島、福岡の67店舗あるトランク―ルです。67店舗中47店舗が東京となるので東京でトランクルームを探している人にはおススメな会社です。
キュラーズの特徴
- 室温管理された快適収納空間
- 無料シャトルで荷物と人をお迎え(1回1.6畳分 東京・神奈川・大阪のエリア限定サービス)
- 宅配サポート(荷物の送りも取り出しも自宅まで来てくれる ※有料)
- 無料駐車場完備(東京の八丁堀店以外)
- シンプルな料金体系 事務手数料・更新費用がかからない
キュラーズのトランクルームの特徴として最新鋭の設備を備えているので空調などの預ける室内環境の高さや無料シャトルや宅配サポート、駐車場を無料で利用できるなどのトランクルームを利用していくうえでこんなサービスがあったらというものを多く採用している点が顧客満足度1位(※オリコン顧客満足度ランキング総合1位)になっている理由といえます。
また、料金体系は宅配サポートのようなオプションメニューは別途追加していく形となりますが、基本は「場所を決める」「広さを選ぶ」という2段階で月額料金は決定されます。
キュラーズの料金体系の確認は「店舗」を選び「広さ」を決定することで確認ができます。
例1)中野駅近く⇒広さ1畳分 ⇒「キュラーズ中野店 1畳あたりの月額料金 10,780円」となります。
例2)目黒駅近く⇒広さ1畳分 ⇒「キュラーズ目黒店 1畳あたりの月額料金 14,420円」となります。
また、どんな室内になっているのかなどの店舗の見学も受け付けていますので、まずは店舗の見学予約をして話を聞いてみるといいでしょう。
ハローストレージ:部屋数9万室以上の業界物件数No1
ハローキティをキャラクターにした看板が目印のハローストレージ。物件数が業界最大数なので近場でトランクルームを探す際の最有力候補。展開地域としてても全国45都道府県で展開(ない地域:岩手、沖縄)。屋外型トランクルームが全国60,000万室、屋内型トランクルームが首都圏を中心に17,000室、その他トランクルーム専用に設計された1軒家タイプやバイクヤードタイプなどを揃える。
また、荷物の出し入れを頼める「ハロー宅配便(有料)」や整理収納アドバイザーの派遣などのサービスも提供している。
ハローストレージの特徴
- ハローキティちゃんの看板が目印
- 全国35都道府県 10万室を持つ最大手
- 室内(17,000室)、室外(60,000室)、バイクヤード、1軒家タイプなど豊富な種類
- 荷物の出し入れ依頼サービス(ハロー宅配(23,000円~))
室数日本最大規模のハローストレージ。トランクルームを運営する企業としては唯一株式上場(東証二部)している会社です。
宅トラ:少量の荷物預け入れに便利な宅配型トランクルーム
宅トラは自分で倉庫に行って荷物の搬入や搬出の手間がなく、自宅玄関までクロネコスタッフが集荷、お届けをサポートしてくれる宅配型トランクルームサービスです。荷物はクロネコヤマトの倉庫で定温(20℃~25℃)、定湿(55%~65%)で管理してくれます。荷物が少ない人や自宅に車がない、高齢の方におススメです。また、既にトランクルームを利用している人でも時期によって預ける荷物の量にムラがあって大き目な部屋を借りてしまっているとい人にもおススメで、預かた分の料金しかかからないので結果的にお得になる人も多い。
宅トラの特徴
- 自宅まで荷物の集荷、お届けをしてくれる
- 段ボール単位、カーゴ単位での料金となるのでコスパが高い
- 荷物の保管はクロネコヤマトの倉庫で空調管理され保管
サマリーポケット:月額275円~不要になったらヤフオク処分もできる宅配収納サービス
サマリーポケットは倉庫への搬入や搬出の手間の宅配型収納サービスです。特徴として急に荷物が必要になったという際には最短翌日には荷物を届けてくれるというスピード感が魅力です。荷物の管理もワインや美術品など管理を行っている寺田倉庫が管理、24時間365日温度・湿度ともに管理してくれます。荷物が少ない人や自宅に車がない、高齢の方におススメです。また、既にトランクルームを利用している人でも時期によって預ける荷物の量にムラがあって大き目な部屋を借りてしまっているとい人にもおススメで、預けたけど不要になったものはヤフオク出品で処分といったことも可能です。サマリーポケットの独自調査では都内大型トランクルームと比較して料金体系は約75%OFFの価格になっているという調査結果があります。
サマリーポケットの特徴
- 面倒な契約一切なし。「荷物を箱に詰めて送るだけ」
- スマホで自宅まで荷物の集荷、取り出し手続き完了
- 預けた荷物は1点ずつ写真管理。スマホで確認できる
- 預けて不要になったものは「おまかせヤフオク!出品」で最短5秒で出品も可能
加瀬のレンタルボックス:24時間出し入れ自由全国1,700か所展開
加瀬倉庫は全国36都道府県(ない県:山形、福島、山梨、岐阜、京都、和歌山、島根、岡山、広島、山口、長崎)に展開している大手レンタルボックス会社となります。室内・室外・バイクヤードの3タイプのトランクルームを選択することができます。室外タイプは鍵を契約者が保管するので24時間いつでも荷物の出し入れが可能、室内タイプでの24時間セキュリティ完備されているのでこちらも24時間いつでも出し入れ可能というのが特徴です。一般的に室外タイプの方が月額費用が安く、さらに2階のコンテナを選択すれば1階よりもさらに安く利用が可能です。
室内タイプは通気性を意識したメッシュ天井になっていたり空調管理は万全となっています。10帖を超えるような広いスペースの貸出も行っています。
加瀬倉庫の特徴
- 室内・室外・バイクヤード 3タイプから選択が可能
- 全国36都道府県 1,700か所以上を持つ大手
- 10帖以上の大型スペースの提供もあり
- 運搬サービスなども提供(有料)
京都や長崎といった大きな都市でサービス展開がなく、関東(特に東京、神奈川、千葉、埼玉)で多くの店舗展開をしています。関東圏の方でレンタルボックス検討の方は近場に加瀬倉庫があるかもしれません。
.R(ドッとあ~る)コンテナ:九州エリアでシェアNo1
九州のシェアNo1を誇り、九州以外の関東、東海圏にも店舗拡大をしているドッとあ~るコンテナは、日本全国にコンテナ数16,000個保有する。室内・室外型のトランクルームの選択肢に加えバイクヤードなども持つ。月額費用2,000円台~という料金の体系の安さが特徴。
.R「ドッとあ~る」コンテナの特徴
- 室内・室外・バイクヤード 3タイプから選択が可能
- コンテナ数16,000以上。九州シェアNo1
- 業界最安値圏 月額2,000円台~
京都や長崎といった大きな都市でサービス展開がなく、関東(特に東京、神奈川、千葉、埼玉)で多くの店舗展開をしています。関東圏の方でレンタルボックス検討の方は近場に加瀬倉庫があるかもしれません。
お得なキャンペーン内容
- 長期契約特典 賃料最大6カ月半額+「当月フリーレント+事務手数料無料」
- ウェブ申込で初期費用3,000円無料+敷金0円「短期1か月から適用」
トランクルーム活用のメリットとデメリットは??
トランクルームを利用するメリット
メリットとしては自宅の生活空間が広くなったという声がやはり多いです。自宅に不要な荷物が減ってすっきりした印象となったと満足されている人が多いようです。普段使うものではないければと大事アルバムや大量の書庫などを捨てたくないものを保管する場所として利用している人も多いようです。また、最近あまり乗らなくったバイクなどをバイクヤードに預けるという人やガレージを借りて車いじりをしたいという人も周りの目をきにすることなく楽しめるということで活用している人もいます。
トランクルームのメリット
- 自宅スペースを広く使うことができる
- 普段あまり使わないモノ、大事なモノ、思い出のモノを捨てずに済む
- 長期だけでなく短期、保管などにも活用することができる
- 自宅以外のプライベートな収納スペースとして活用できる
トランクルームのデメリット
デメリットとしては室型のトランクルームなどは荷物を入れても入れていなくても一定の料金がかかる点です。荷物をパンパンに預けても預けなくても料金が発生するので広すぎる部屋を借りてしまい料金に見合わない高額の料金になってしまうことも。室外型のトランクルームは空き地にコンテナが置いてあるだけというタイプもあり、そのういったタイプは暑く、湿度も高かったりと預けた荷物がカビだらけになってしまったりといったトラブルにもなりますので空調の管理や設備はどうなっているかは事前に確認しましょう。
トランクルームのデメリット
- 毎月の料金が発生する
- 荷物がダメ(劣化)になってしまう(保管環境を事前にチェックしましょう)
- 使いたいときにすぐに取り出すことができない(場合がある)
トランクルームのメリット・デメリットまとめ
トランクルームのメリットとしては自宅以外のスペースを活用することができるので生活空間を広く有効に使うことができます。また、モノを簡単に捨てられないという人にもおすすめです。あまり使うことはないけどなんとなく捨てられないという人にも便利なサービスです。最近のトランクルームは空調管理なども行き届いているので自宅以外の趣味部屋として利用している人も多いです。
一方でデメリットとしては当然料金が発生してしまう点です。トランクルームとはいえ、一部屋分程度のスペースを借りればそれなりの金額となってしまいます。空調管理のついていない元駐車場にコンテナを置いただけのようなタイプですと夏場は相当な暑さと湿気などで荷物がカビだらけに、などというトラブルになることもあります。また、先に記載した契約形態のように寄託として荷物を預ける場合には寄託業者の立会いのもと荷物の取り出しということになりますので営業時間などの取り出すタイミングに制限がかかるなどということもありますので注意して下さい。
まとめ
普段使わないものを預けることができるトランクルームサービスの特徴や具体的な会社を紹介してきました。最近はやりの住宅は収納スペースが少ないタイプのマンションなどが増えていてモノをあまり持つことができないような住宅になってしまっています。こういったサービスを活用し、すぐにモノを捨てるのではなく大事に最後まで使い切るということも選択肢の一つとして考えてもらえるきっかけになったらうれしいです。